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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
02 兆青流開祖
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,007 字 · 25 页
何クッタクなくニコニコして、大そう愛想がよさそうである。
淳八郎がホラブンに向って、
「しからば、一手お手合せを願い申すが、貴公は何流でござろう」
「これは、どうも恐れ入りました。手前のは唐渡り祥碌流という皿まわし、それから、海道筋を興行中に、彦根の山中にて里人から習い覚えた鳥刺しの一手、その後に美濃、熊野、阿蘇、伊賀、遠江、甲斐、信濃、阿波等の山中に於きまして里人の鳥刺しの手を加えて工夫いたしましたが、別に流名はございません」
「しからば、貴殿が開祖でござるな。鳥刺しの手をみて工夫せられたと申すと、貴公は槍術でござろう」
「イエ、モチ竿でございます。手前は剣も槍も使ったことがございません」
石川淳八郎、ホラブンの返答がチンプンカンプンで、わけがわからないから、ままよ、問答無用、手合せが早手まわしと見て、
「殿の御所望である故、卒爾ながら一手御教示おねがい致す」
淳八郎はキリキリとハチマキをしめて、面小手をつける。ホラブンは鼻の脇を人差指でかいて、
「こまッたなア。オレは人間を刺したことがないが、しかし、まア、刺して刺せんこともないかも知れん。ひとつ、やってやれ。