轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

「読売新聞 第二六三六七号~第二六五二〇号」1950(昭和25)年5月19日~10月18日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 193,435 字 · 389 页

青空文庫

「そうですね。お酒の良し悪しと答えると女給は怒るだろうな。しかし、女給の良し悪しと答えてもバーテンは腹を立てないだろう。してみると、女給のせいだ。なア、エーさん」

「ヘッ。お酒と女の良し悪しのため。こう言ってくれなきゃ、アタシといえども怒りますよ」

バーテンは口をへの字に曲げてニヤリとして、

「酒道地におちたり。バーもカフェーも知らないどこかの貴夫人とさ。バーに於てランデブーとは、乱世さ。ギョッですよ。先生」

気がよくて一徹のバーテンは礼子が気に入らないらしく、皮肉った。下賤のものには手をふれたことのないような礼子の態度は、この社会から異端視されるに相違ない。

七

「あなた方の離婚のテンマツについては、青木君が語ってくれませんから分りませんが、お二方を知るぼくが公平に判断して、青木君は書斎へ戻り、礼子さんは書斎の青木君のもとへ戻るべきではないでしょうか」

礼子に一方的に心境を語られ迫られてはたまらないから、長平の方から、こう切りだした。礼子の一方的な情熱を拒否する意味も含まれている。

極度に私事にわたる会見に放二を同席させて非礼をかえりみないのも、そのためだ。