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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页
(深田康算先生はそう呼んでいられたが)は恰好のゆりかごとなり、青年達をそれに吸い込んで行くのである。小学校の先生達がまた、この快いリズムの中に回転しながら吸い込まれていっている。そこになると労働者青年の哲学講座は違う。彼等はまずカントの線を学びたがる。カント講座が聴衆を最も長く、多く、ひきつける。そしてそれの弁証法への契機を追い求める。そして弁証法を、腹の底まで、自分のものとしたいと、いくらでも貪欲に追求して来る。
只、全体に田舎の労働者の青年達で、話すのに注意しなければならないのは、(一)あまり片仮名(外国語)を用いないこと。(二)一度に三つより多くの主題を話の中に盛らないこと。(三)具体的な例を必ず理論の横に付けること。(四)話題は実践的であり、身近かであり、本質的であること等々である。しかし、かかる実践の中にぶち込まれることは、如何に自分が何も知らないかということを、激しい嵐が、樹々の弱い梢を払うように自分に知らしてくれる。
「私達は何のために生きているんですか」と真直ぐに瞳を見入りながら問いただしてくる青年達と、日夜取組むことは、容易ならざる自分の鍛練でもある。