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まめせんすいていのゆくえ
豆潜水艇の行方
海野 十三
「家の光」家の光協会、1941(昭和16)年8月~1942(昭和17)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,245 字 · 41 页
すごいなあ、この潜水艇は……」
「おだまり」
学士が、しかりつけました。
「え」
「いくらなんでも、豆潜水艇が飛行機になったりするものか」
「あ、そうでしたね。この艇はジャガイモみたいな形をしているから、とても空中をとべないや」
春夫少年は、つい青木学士にわるいことをいってしまって、気の毒になりました。
しかし、つぎからつぎへと、このせまい豆潜水艇の中に、ふしぎなことがおこるものですから、春夫少年はなんとかして青木学士のため力をかしたいと思い、いろいろ考えるのですが、どうも青木学士にほめられるようなことになりません。
「思いきって、昇降口をあけてみよう」
と、青木学士は、とつぜんいいだしました。
「えっ」
「空中に推進器がでているものとすれば、昇降口をあけても、水ははいってこないわけだ。少しは危険かもしれないが、とにかく外の様子がわからないことには、なにもできやしない」
学士は、ついに決心をしたようです。
「春夫君。君に重大な用をいいつけるよ。昇降口を、用心しながら、そっとひらいてくれたまえ。そしてぼくが、しめろ! といったら、大いそぎでしめるのだよ」
「青木さんは、どうするのですか」