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まめせんすいていのゆくえ

豆潜水艇の行方

海野 十三

「家の光」家の光協会、1941(昭和16)年8月~1942(昭和17)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,245 字 · 41 页

青空文庫

承知してくれますね」

そういうと怪外人は、しばらく考えていましたが、やがてうなずいて、

「よろしい。一つだけ、君の質問に応じてもよろしい。ただし一つだけだよ」

青木学士は、一体なにを聞くつもりでしょうか。

とつぜんのさわぎ

「これは、ぜひ知っておきたいことですが――僕たちの命はないものだと知っているから、死に土産にきいておきたいと思うのだが、一体ここは、どこですか。島ですか、地下街ですか、それとも船ですか」

「ふーん、そんなことを知りたいというのか。そいつは、困ったね」

「さあ、答えてください。約束です」

「うむ、約束は約束だが……」

と、その怪外人はしばらく考えていましたが、やがて下士官をよんで、相談をしてから、

「よろしい。では話をしよう」

「それはありがとう」

「これは、わがアメリカが秘密に作った動く島なんだ」

「えっ、動く島ですか」

と、学士は、わざとおどろいた顔をしました。すると、かの怪外人は、ますますいい気になって、

「うふふん、どうだ、おどろいたろう。つまりこれは、浮きドックから思いついたもので、ふだんは海面下にかくれていて、エンジンでもって思う方向へ動けるのだ。