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じてん
辞典
戸坂 潤
「経済学大辞典 第四巻」岩波書店、1931(昭和6)年10月、「経済学大辞典 第五巻」岩波書店、1932(昭和7)年1月、「経済学大辞典 追補」岩波書店、1936(昭和11)年10月、「教育学辞典 第一巻」岩波書店、1936(昭和11)年5月、「教育学辞典 第二巻」岩波書店、1937(昭和12)年2月、「現代哲学辞典」日本評論社、1936(昭和11)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,131 字 · 186 页
四 自然科学と文化
(実は自然科学主義)を結果するのが常である。
だがこのような技術主義の根本的な誤りは、社会の物質的生産力に於ける労働力の重大な役割を忘れたことであり、社会の技術的基礎によってだけ社会機構を説明出来ると考えたその機械論にあるのだが、所謂科学主義(自然科学的思想の万能)も亦、そうした自然科学的機械論に帰着する。――まして唯物論をこうした技術主義や科学主義と混同することは出来ないので、唯物論の本質の一つはディアレクティックであり、凡そこうした機械論を克服する処にこそその特色があるのである。
四 自然科学と文化 そこで問題は第二に、自然科学と文化との関係に移る。ここでも亦、技術と自然科学との関係が注目されねばならぬ。技術的なものは社会機構の一つの根本的な基礎であったが、この社会機構に基いてその上に発生、建設されるイデオロギー乃至文化は従って、いつも或る関係に於て技術的基礎に基いているわけである。而も文化乃至イデオロギーが技術的な基礎に基いているということは、文化乃至イデオロギーの内容機構が技術的なものによって一定の特色を与えられているということである。処で今この技術的基礎と自然科学との元来の密接な連関を思い起こせば、文化乃至イデオロギーの一般を自然科学的内容が如何に特色づけ得るかということが判る。