轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たいほしゅぎしゃ
退歩主義者
「月刊読売 夏期臨時増刊号」1949(昭和24)年7月20日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,703 字 · 20 页
みんなアッパレなサムライで、さすがに揃っていやがると馬吉は内々感服するのあった。
馬吉は地下道に住むことを怖れるような男ではなかった。当今、地下道あり、寺院の縁の下あり、寝場所にこと欠くことはないが、胃袋の方はそれではすまない。
翌日野宿から起き上って、水をのんで小屋へ通い、そこは男よりも女、女優を一人一人訪問して、弁当を一つまみずつ分けてもらう。女となめると大マチガイ。
「なにいってやんだい。オタンコナス」
と大姐さんにアグラをかゝれてタンカをきられる始末。チンピラがたった二人、いまいましそうにパンの切れっぱしを分けてくれただけであった。
彼は昔からの習慣で、幹部女優の部屋へ行って隙をうかゞっているのである。なぜなら、男優の奴らはシミッタレでタバコをパイプで根元までジュウ/\吸う。さすがに女はパイプなどは用いない。ポイと吸いさしを棄てるところを待ってましたと拾う。拾うだけならよいが、棄てないうちに、さらいとる。以前は、一本あげるわよ、などいってくれたものだが、当節はそんな優しい言葉をかける者は一人もいない。馬吉を見ると、弟子の女優に、
「馬が来たよ。