轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せんごかん〔だいにじゅうななかいあくたがわしょうせんごひょう〕
選後感〔第二十七回芥川賞選後評〕
「文藝春秋 第三〇巻第九号(九月特別号)」1952(昭和27)年9月1日発行
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 662 字 · 2 页
今回は揃っていたが、特に秀でたものがなかった。三浦朱門「斧と馬丁」、安岡章太郎「宿題」、武田繁太郎「朝来川」、庄野誠一「この世のある限り」、小山清「小さな町」、それに候補作の二ツ。いずれもチャンとした作品であるが、積極的にどれか一ツ推したいというものはない。
「雲と植物の世界」は前半だけ感心した。馬を書いてるうちは目をうたれるものがあったが、人間が現れたり戦争になったりすると、年期の不足をバクロして目も当てられない。しかし、騎兵生活をした人は何十万人もいる筈だが、馬をこんな風に書いて見せてくれたのはこの人だけで、これは見上げた才能であろう。この人に不足なのは年期である。甚だ不足のようである。
「淵」はまとまった作品であるが、私はこういう悪玉の書けない、もしくは書く意志を持たない作家は好きではない。つまり、人の悪を許したり、目をそむけたり、見のがしたりすることで、自分の悪にも目をとじてしまう。そういう世俗的な処世法が思想の根柢となっているから、私はこういうものが本質的な通俗文学だと思うのである。
委員の二三氏の意見に、この作家はシンが強いという賛辞があった。