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「かまとつち」こうじょうのリト・クルジョーク
「鎌と鎚」工場の文学研究会
宮本 百合子
「新潮」1931(昭和6)年5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,587 字 · 12 页
自分に与えられたほんとの課題は、ソヴェト生産拡張五箇年計画と芸術との関係について、ちょっと簡単に書いて貰えますまいか、というのだった。
ところが、自分はそのことについて、この頃『ナップ』へ毎号つづけて書いている。また、近く内外社から出る綜合プロレタリア芸術講座の中にも、本気で、書いた。
この問題は、同時に、そうちょいと簡単に、ナンセンスでやっつけるわけには行かない代物なのだから、自分とすると、またまたここで、抑々ソヴェト生産拡張五箇年計画は、というところからやり直すのが、ひどい苦痛だ。
いろいろやって見たが、三度目に、またはじめてのときのようないい熱情でこのことは書けないのがわかった。
ソヴェトの五箇年計画は、どんなにソヴェト同盟内の社会生活を飛躍させたか、生産における社会主義的前進が、ソヴェトの一般芸術をどんな力で、強固なプロレタリア・リアリズムの大道へ据えつける結果となったか。それ等について、ホントに知りたい読者は、どうか、今に出るそのプロレタリア芸術講座をよむなり、『ナップ』を読むなりして欲しい。
ところで、ここではなにを話そうか。――そう! 一つ、ソヴェトの文学研究会のことを書いて見よう。