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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

実際こんな発明は、宗助から見ると、本当のようでもあり、また嘘のようでもあり、いよいよそれが世間に行われるまでは、賛成も反対もできかねたのである。

「じゃ鰹船の方はもう止したの」と、今まで黙っていた御米が、この時始めて口を出した。

「止したんじゃないんですが、あの方は費用が随分かかるので、いくら便利でも、そう誰も彼も拵える訳に行かないんだそうです」と小六が答えた。小六は幾分か安之助の利害を代表しているような口振であった。それから三人の間に、しばらく談話が交換されたが、しまいに、

「やっぱり何をしたって、そう旨く行くもんじゃあるまいよ」と云った宗助の言葉と、

「坂井さんみたように、御金があって遊んでいるのが一番いいわね」と云った御米の言葉を聞いて、小六はまた自分の部屋へ帰って行った。

こう云う機会に、佐伯の消息は折々夫婦の耳へ洩れる事はあるが、そのほかには、全く何をして暮らしているか、互に知らないで過す月日が多かった。

ある時御米は宗助にこんな問を掛けた。

「小六さんは、安さんの所へ行くたんびに、小遣でも貰って来るんでしょうか」

今まで小六について、それほどの注意を払っていなかった宗助は、突然この問に逢って、すぐ、「なぜ」