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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

んだと思った。

安井は御米を紹介する時、

「これは僕の妹だ」という言葉を用いた。宗助は四五分対坐して、少し談話を取り換わしているうちに、御米の口調のどこにも、国訛らしい音の交っていない事に気がついた。

「今まで御国の方に」と聞いたら、御米が返事をする前に安井が、

「いや横浜に長く」と答えた。

その日は二人して町へ買物に出ようと云うので、御米は不断着を脱ぎ更えて、暑いところをわざわざ新らしい白足袋まで穿いたものと知れた。宗助はせっかくの出がけを喰い留めて、邪魔でもしたように気の毒な思をした。

「なに宅を持ち立てだものだから、毎日毎日要るものを新らしく発見するんで、一週に一二返は是非都まで買い出しに行かなければならない」と云いながら安井は笑った。

「途までいっしょに出掛けよう」と宗助はすぐ立ち上がった。ついでに家の様子を見てくれと安井の云うに任せた。宗助は次の間にある亜鉛の落しのついた四角な火鉢や、黄な安っぽい色をした真鍮の薬鑵や、古びた流しの傍に置かれた新らし過ぎる手桶を眺めて、門へ出た。安井は門口へ錠をおろして、鍵を裏の家へ預けるとか云って、走けて行った。