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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

さあどうぞこちらへ。何ですな、御互に正月にはもう飽きましたな。いくら面白いものでも四十辺以上繰り返すと厭になりますね」

主人は年の送迎に煩らわしいような事を云ったが、その態度にはどこと指してくさくさしたところは認められなかった。言葉遣は活溌であった。顔はつやつやしていた。晩食に傾けた酒の勢が、まだ頬の上に差しているごとく思われた。宗助は貰い煙草をして二三十分ばかり話して帰った。

家では御米が清を連れて湯に行くとか云って、石鹸入を手拭に包んで、留守居を頼む夫の帰を待ち受けていた。

「どうなすったの、随分長かったわね」と云って時計を眺めた。時計はもう十時近くであった。その上清は湯の戻りに髪結の所へ回って頭を拵えるはずだそうであった。閑静な宗助の活計も、大晦日にはそれ相応の事件が寄せて来た。

「払はもう皆済んだのかい」と宗助は立ちながら御米に聞いた。御米はまだ薪屋が一軒残っていると答えた。

「来たら払ってちょうだい」と云って懐の中から汚れた男持の紙入と、銀貨入の蟇口を出して、宗助に渡した。

「小六はどうした」と夫はそれを受取ながら云った。

「先刻大晦日の夜の景色を見て来るって出て行ったのよ。