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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

御米は十時過に帰って来た。いつもより光沢の好い頬を灯に照らして、湯の温のまだ抜けない襟を少し開けるように襦袢を重ねていた。長い襟首がよく見えた。

「どうも込んで込んで、洗う事も桶を取る事もできないくらいなの」と始めて緩くり息を吐いた。

清の帰ったのは十一時過であった。これも綺麗な頭を障子から出して、ただ今、どうも遅くなりましたと挨拶をしたついでに、あれから二人とか三人とか待ち合したと云う話をした。

ただ小六だけは容易に帰らなかった。十二時を打ったとき、宗助はもう寝ようと云い出した。御米は今日に限って、先へ寝るのも変なものだと思って、できるだけ話を繋いでいた。小六は幸にして間もなく帰った。日本橋から銀座へ出てそれから、水天宮の方へ廻ったところが、電車が込んで何台も待ち合わしたために遅くなったという言訳をした。

白牡丹へ這入って、景物の金時計でも取ろうと思ったが、何も買うものがなかったので、仕方なしに鈴の着いた御手玉を一箱買って、そうして幾百となく器械で吹き上げられる風船を一つ攫んだら、金時計は当らないで、こんなものがあたったと云って、袂から倶楽部洗粉を一袋出した。