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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

しまいに、では若旦那がみんなを代表して行くが宜かろうという事になった。

「若旦那行って来い」と宗助が小六に云った。小六は苦笑いして立った。夫婦は若旦那と云う名を小六に冠らせる事を大変な滑稽のように感じた。若旦那と呼ばれて、苦笑いする小六の顔を見ると、等しく声を出して笑い出した。小六は春らしい空気の中から出た。そうして一町ほどの寒さを横切って、また春らしい電灯の下に坐った。

その晩小六は大晦日に買った梅の花の御手玉を袂に入れて、これは兄から差上げますとわざわざ断って、坂井の御嬢さんに贈物にした。その代り帰りには、福引に当った小さな裸人形を同じ袂へ入れて来た。その人形の額が少し欠けて、そこだけ墨で塗ってあった。小六は真面目な顔をして、これが袖萩だそうですと云って、それを兄夫婦の前に置いた。なぜ袖萩だか夫婦には分らなかった。小六には無論分らなかったのを、坂井の奥さんが叮嚀に説明してくれたそうであるが、それでも腑に落ちなかったので、主人がわざわざ半切に洒落と本文を並べて書いて、帰ったらこれを兄さんと姉さんに御見せなさいと云って渡したとかいう話であった。小六は袂を探ってその書付を取り出して見せた。