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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

小六は何不足なく叔父の家に寝起していた。試験を受けて高等学校へ這入れれば、寄宿へ入舎しなければならないと云うので、その相談まですでに叔父と打合せがしてあるようであった。新らしく出京した兄からは別段学資の世話を受けないせいか、自分の身の上については叔父ほどに親しい相談も持ち込んで来なかった。従兄弟の安之助とは今までの関係上大変仲が好かった。かえってこの方が兄弟らしかった。

宗助は自然叔父の家に足が遠くなるようになった。たまに行っても、義理一遍の訪問に終る事が多いので、帰り路にはいつもつまらない気がしてならなかった。しまいには時候の挨拶を済ますと、すぐ帰りたくなる事もあった。こう云う時には三十分と坐って、世間話に時間を繋ぐのにさえ骨が折れた。向うでも何だか気が置けて窮屈だと云う風が見えた。

「まあいいじゃありませんか」と叔母が留めてくれるのが例であるが、そうすると、なおさらいにくい心持がした。それでも、たまには行かないと、心のうちで気が咎めるような不安を感ずるので、また行くようになった。折々は、

「どうも小六が御厄介になりまして」とこっちから頭を下げて礼を云う事もあった。