轻松读懂日语经典作品
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もん
門
宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页
御米が茶の間で、たった一人裁縫をしていると、時々御爺さんと云う声がした。それはこの本多の御婆さんが夫を呼ぶ声であった。門口などで行き逢うと、丁寧に時候の挨拶をして、ちと御話にいらっしゃいと云うが、ついぞ行った事もなければ、向うからも来た試がない。したがって夫婦の本多さんに関する知識は極めて乏しかった。ただ息子が一人あって、それが朝鮮の統監府とかで、立派な役人になっているから、月々その方の仕送で、気楽に暮らして行かれるのだと云う事だけを、出入の商人のあるものから耳にした。
「御爺さんはやっぱり植木を弄っているかい」
「だんだん寒くなったから、もうやめたんでしょう。縁の下に植木鉢がたくさん並んでるわ」
話はそれから前の家を離れて、家主の方へ移った。これは、本多とはまるで反対で、夫婦から見ると、この上もない賑やかそうな家庭に思われた。この頃は庭が荒れているので、大勢の小供が崖の上へ出て騒ぐ事はなくなったが、ピヤノの音は毎晩のようにする。折々は下女か何ぞの、台所の方で高笑をする声さえ、宗助の茶の間まで響いて来た。
「ありゃいったい何をする男なんだい」と宗助が聞いた。