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しゅうだんみあい
集団見合
「サロン 第三巻第七号」1948(昭和23)年7月1日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,818 字 · 6 页
みんなそれをポカンと見物している。
それがすむと、又、別の社のカメラマンが同じ美女をつれ去って、男と並べて――要するに、ほかに美女がいないのである。
カメラマンの大活躍の陰の方に、ともかく見合いの仕事に従事して、東奔西走、なんとなくやっているのは、百名か二百名ぐらいのもの、その大多数は新聞社雑誌社の記者連中のニセモノどもである。ニセモノの花ヨメにも全然美女がいない。
高木青年が手をふって呼びかけた。漫画の富田英三氏と一しょである。高木青年は私の入智恵に従い赤札をつけていたが、
「ダメですよ。男も女も赤札が全然ないですよ。タマにいれば六十の婆さんですよ」
とウラミをのべた。
彼は出場券づきの雑誌を改めて買ってきて、白札をつけて、やたらに十人並の女の子に狙いをつけて東奔西走しはじめたが、それとは知らずニセモノ同志がハチ合せをしているにすぎないのである。
彼が女の子をつかまえて頻りに活躍しているところへ私がニヤニヤ近づいて行くと、急に、あなたなんか知りません、とばかりソッポを向いて、私はマジメな銀行員です、ヒヤカシじゃありません、というようにやる。オバカサンだ。