轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井荷風『雨瀟瀟・雪解 他七篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雨瀟瀟、雪解、榎物語、監獄署の裏、散柳窓夕栄、寐顔、ひかげの花、勲章。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,414 字 · 289 页
」
「いかにも七代目海老蔵に御座います。久しくお目にかかりませぬが先生には相変らず御壮健恐悦至極に存じます。」
「いや、拙者なぞもこの時節がらいつどのような御咎を蒙る事やら落人同様風の音にも耳を欹てています。それやこれやでその後はついぞお尋ねもせなんだがこの間はまたとんだ御災難。とうとうお江戸構いとやら聞きましたが思掛けない今時分どうして此処へはお出でなすった。」
「その不審は御尤も。実は今日まで先祖の菩提所なる下総の在所に隠れておりましたが是非にも先生にお目にかかり、折入ってお願い致したい事が御座りまして、夜中そっと中川の御番所をくぐり抜けわざわざ爰までやって参りました。」
「はて拙者のようなものに折入ってお頼みとは。」
「外の事でも御座りませぬ。あれなる二艘の屋根船に積載せました金銀珠玉の事で御座ります。実は当年四月木挽町の舞台にて家の狂言「景清」牢破りの場を相勤めおりまする節突然御用の身と相なり、遂に六月二十二日北御番所のお白洲にて役者海老蔵事身分を弁えず奢侈僣上の趣不届至極とあって、家財家宝お取壊の上江戸十里四方御追放仰付られましたが、いずれはかようの御咎もあろうかと木場の住居お取壊に相ならぬ中、弟子どもが皆それぞれに押隠しました家の宝、それをば取集め、あれなる船に積載せて参った次第で御座ります。