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ゆきのふったひ

雪の降った日

小川 未明

「お話の木」1938(昭和13)年2月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,110 字 · 11 页

青空文庫

」

また、きよに向かっては、

「よく、おっかさんの看病をしておあげなさい。」と、おっしゃいました。

夜行でたった、きよからは、着くとすぐに手紙がまいりました。

「母の病気は、たいしたことがありませんからご安心ください。早く帰りたいと思っています。そのときは、坊ちゃんに、弟が秋のころ、山で拾ったしばぐりをもってまいります。」と、書いてありました。

かるたの後で、お母さんは、おしるこをこしらえてくださいました。

「きよが帰るころには、もうおもちが、なくなってしまいますね。」と、お姉さんが、いいました。

「きよに、おしるこを食べさせてやりたいな。」と、年ちゃんがいいました。

これをおききなさると、お母さんは、二人の子供が、ほかの人にもやさしいのを、さもお喜びなされるように、子供らの顔を見ていらっしゃいましたが、

「きよは、田舎で、おもちをたくさん食べてきますよ。」と、おっしゃいました。

その翌日のことです。年ちゃんが、学校から帰ってくると、汚らしいふうをした女の人が、お母さんと話をしていました。年ちゃんは、見たことのある人のような気がしたが、思い出せませんでした。