轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

でんきかんばんのしんけい

電気看板の神経

海野 十三

「新青年」博文館、1930(昭和5)年4月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,480 字 · 29 页

青空文庫

コックの春吉は、実は殺された春江の従兄にあたる男だが、その関係を隠してカフェ・ネオンにやとわれていた。春江が鈴江に覘われていることを感付いてはいたが、とうとう彼の注意の届かないうちに春江は殺されてしまった。鈴江は春江を殺しただけではなく、春江の情人たる岡安を完全に手に入れ、岡安も春江のことなどを忘れてしまったかのように鈴江と喃々喋々の態度をとった。それでコックの春吉はすっかり憤慨し、この復讐を計画したわけなのだ。彼は元々、極端な享楽児で、趣味のために、いろいろな職業を選び、転々として漂泊をした。その間にも電気の職工にもなって高圧電気の取扱いも知っていた。更にわるいことは、従妹の春江の感電死に遭ったために、彼の享楽主義は、怪奇趣味にめらめらと燃え上った。復讐手段としては、鈴江を直ちに殺さずに鈴江のやったと同じ手段で、次から次へと若い女を殺して行き、だんだんと嫌疑が鈴江の方に向いて来るような途をとらせ、思う存分、鈴江を脅迫し恐怖させた上で、最後に惨殺してやろうと思ったのである。ところが、その手はじめとしてふみ子を殺してみると、鈴江はたちまち犯人が彼であることを感付いてしまった。