轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ほねをけずりつつあゆむ

骨を削りつつ歩む

佐左木 俊郎

――文壇苦行記――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,044 字 · 10 页

青空文庫

で或る日、自分が文章家として立とうと思っている事を打ち明けた。無論、みんな反対だった。で私は、労働でもやろうと考えて、今村家から出て川口町の鉄工所へと行った。

その頃、私を今村家へ書生に入れてくれた、私の従兄弟の岡本という人が、東京市の工事担当員になっていたので、私は岡本さんの事務を手伝うことになった。鉄工所には一週間ぐらいしかいなかった。市役所に這入ってから、またまた芸術というものの真髄を掴みたいという野心が起こって、日大の美学科に籍を置いて、哲学とか美学とかいう様な学科に力を入れて見たが、結局、何物も掴み得ず秋になった。

秋になると私は、また無暗に書きたいので役所を怠けて書き出した。随って役所の方との関係が面白く無くなり、それと同時に、工科の学校へでも通うようにして、務めの方を真面目にやってほしいという、上の人達の強制的な要求だったので、私は遂に、文学から遠ざからない限りに於いては、失職者とならなければならなかった。私はちょっとの間路頭に迷っていた。――文学をやることが、どうしてこんなに皆から嫌われるのだろう? と私は思った。

恰度その頃、「現代公論」