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がいこつとうのだいぼうけん
骸骨島の大冒険
山本 周五郎
「少年少女譚海」1930(昭和5)年10月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,922 字 · 35 页
龍介はうなずいて、例の骸骨島の地図をひろげながら、羅針盤とにらめっくらをはじめた。
駆逐艦はやがて三崎を廻って、外房州の方へ進路を向けた。
行くこと二十分、潮は丁度いま干潮の絶頂である。
地図と羅針盤を見くらべていた龍介は、やがてうなずくと共に、信号兵に一枚の伝令書を渡した、信号兵は直ちに飛んでいる二台の飛行艇に信号をした――
「例の場所へ爆弾を投下せよ!」
飛行艇は見る見る低く輪を描きはじめた。
「艦長!」龍介は艦長を振向いて云った。
「機関砲の発射を用意させて下さい。もう直ぐやつらは現われますから」
「宜しい!」艦長の命令一下。二艘の駆逐艦には各二門の機関砲が、実弾をこめて、今にも射撃せんばかりに用意された。
この時、飛行艇の投下した爆弾は、渦巻きかえる海狼の中へ落ちて、山のような水煙をあげながら爆発した。そら又爆発※(感嘆符二つ、1-8-75) そら! もう一つ、そら※(感嘆符二つ、1-8-75) そら※
見る見る海上は水煙におおわれて、海水は湯のたぎるように泡立った。駆逐艦の上に砲をとるすべての人々は、今にも怪物現われるかと、片唾を呑んで海面をみつめた。