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かまをきずいてしりえたこと

魯山人陶説

北大路 魯山人

北大路魯山人『魯山人陶説』。同一底本的分册已合并为一书。收入:窯を築いて知り得たこと、瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感、魂を刳る美、陶芸家を志す者のために、なぜ作陶を志したか、日本のやきもの、私の作陶体験は先人をかく観る、私の陶器製作について、愛陶語録、河井寛次郎近作展の感想、河井寛次郎氏の個展を観る、陶器個展に観る各作家の味、掘出しは病気の元。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,780 字 · 98 页

青空文庫

絵が上手だったから、四角い皿などに達者に描いておるのですが、楽焼なのです。それで皆が感心したのです。デザインがちょっとハイカラで、オランダのものなどを大分写したりしているくらいですから、その当時でも乾山の画道には近代的感覚があったのです。先年ピカソの陶器がしきりに宣伝されて陳列されたようですが、ピカソの絵と陶器とは何も関係がないのです。ただ職人が拵えた素焼の西洋皿に、上絵を描いただけのことです。私が見たところ土をいじっていない。だからピカソの陶画と言えばいいのですが、陶器とは言えない。乾山も陶画家で、陶工と言うとちょっと怪しくなる。乾山は何者だと言えば、あれは陶画家だ。しかし、彼は少しは気になるところもあると見えて、根津美術館にあるような絵皿は、職人に皿を拵えさせておいて、それをちょっと栂指で押しているのです。そうすると土がでこぼこになって、乾山の生命がその中に少し入って来る。あの絵皿は有名なだけあって、なかなかうまいものです。人のつくったものを、やわらかい間に手でひねっておくだけで乾山の生命が入って来る。ところが、四角い皿に乾山に絵を描かしたりしているのですが、こんなものは乾山と縁もゆかりもない。