輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

線上閱讀佐々木 邦《いたずら小僧日記(いたずらこぞうにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,226 字 · 128 頁

青空文庫

今朝は大変心持が好くて起きたい位だった。お島が朝御飯を運んで来た時、乃公は窃と床を脱出して、戸の後に匿れていた。お母さんの黒い肩掛を頭から被って、戸が開くか開かないに、乃公はお島の足に囓り付いた。お島め乃公をポチか何かと思って、お膳を投出して、御丁寧に悲鳴を揚げた。馬鹿な奴だ。家中の人が井戸浚でも始ったように寄って集って来た。茶碗も何も粉微塵になって了った。考えのないって程のあったものだ。斯うした麁相かしい女じゃないと思った。それでもお島は何とも言われやしない。乃公ばかり叱られた。もう乃公は決心した。快くなり次第家を遁出して電車の車掌になる。恁間尺に合わない事はない。

今日からは起きても宜い事になった。しかし歩いちゃいけないんだ。乃公は毛布巻にされて腕椅子の上に坐っていたが、おびんずる様のようで始末に了えない。退屈で仕方がない。臥ているよりか大儀なものだ。喉が乾いたから湯を一杯持って来いとお島を追払って、乃公は歌さんの室へ行った。引出の中に写真が沢山あった。

富子さんが来ているので皆は客間にいる。お島は乃公を探しに来たが、乃公が戸棚の中に匿れたのを知らないから、「おや、此処にもいなさらぬ」