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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
線上閱讀佐々木 邦《いたずら小僧日記(いたずらこぞうにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,226 字 · 128 頁
それは兎に角、無暗と乃公に毛布を巻付けて、写真を撮るのじゃあるまいし、凝っとしてお居で、凝っとしてお居でというのには尠からず弱った。熱苦しくて仕様がない。水で冷えたのだから折返して温めさえすれば直ると思っているのだろう。ドクトル森川にも似合わぬ単純な思想である。
乃公は余り苦しいから、窃と室を脱出して、客間へ入ったけれども、見つかると又叱られるから、窓掛の後に匿れていたが、其中に大層身体が疲るくなり、次いで睡くなった。
何だか話声がすると思って目が覚めた時には、最早燈火が点いていた。乃公の直ぐ前の長椅子に何人か二人腰を下している。腰を下しているばかりじゃない、何うやら凭れ合っているようだ。一人はお春姉さんに相違ない。香水の香で分る。お春姉さんのは何時もバイオレットだ。お春姉さんの御相手なら、今一人は彼のハイカラ筍に極っている。森川さんは先刻乃公に薬を盛ってくれて、未だ愚図愚図していたと見える。二階でピアノを弾いてるのは彼はお歌姉さんだろう。いやお歌姉さんにしては少々巧過ぎる。今夜は富田さんが来ないから、お花姉さんもお二階なのだろうなどと思っていると、