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さぶ
さぶ
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《さぶ》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 210,521 字 · 415 頁
さぶも供待ちで白酒やすしの御馳走になったが、そのとき小僧の一人が口をすべらし暮の雪の日に栄二が来て、町内の頭のために踏んだり蹴ったりされたうえ、番小屋へ突き出された、ということがわかった。それから番太をたずねたが、言葉を濁してなかなか事実を語らない。やむを得ずさぶは八丁堀へいって、町廻りの役人に助力を願い出た。
「すると、与力の青木さんていう人が栄さんのことを知っていて、青木さんのほうでもあんたの身許を捜していたんですって、そして、栄さんがここにいること、すっかり片意地になって誰とも口をきかないこと、島から出せばどんな間違いをしでかすかもしれない、っていうことなんぞ話してくれたんですって」
どうしてそんなことになったか、与力にもわかっていなかった。それでさぶは浅草の香和堂をたずねた。和助も初めはまるっきり相手にならなかったが、さぶの熱心さに負けたのだろう、ついに金襴の切のいきさつを語った。
「栄さんがそんなことをする道理はない、たとえ氷に火のつくことがあっても、栄さんがそんなことをする筈はないって、さぶちゃんは念を入れて書いてきたわ」
「切はおれの道具袋にはいっていたんだ」