輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
線上閱讀矢内原 忠雄《イエス伝(イエスでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 220,119 字 · 436 頁
これが神の国の民たる者の生活態度です。神の理想は現実界に対しては啓示として与えられ、現実界は義務としてこれを受け取る。結婚の維持は好悪愛憎の感情問題ではなく、神の理想に基づく人間の義務です。この神に対する義務の上に、結婚の神聖と離婚の絶対不可が成り立つ。快楽本位の結婚観は人間から出、義務本位の結婚観は神から出る。そして真の幸福は義務の堅き巌からほとばしり出でるのです。
モーセが離婚を許したのは、人の心が硬くて、創造の原理たる神の理想を素直に受け入れないから、世人に実行できる程度に水準を引き下げて律法が作られたのである。人間の自然性はこの律法さえも窮屈がり、何か抜け道はないか、何か解釈によって骨抜きにできないかと、楽に守ってゆける程度にまでこれを引き下げようとする。これは道徳律を守るについて本能との妥協を策するものであって、道徳生活上最大の誘惑です。そして理想と現実とは異なるとか、理想は結構だが実行不可能であるとか、世の中は理想どおりゆきません、などとすましている。かくしてりっぱな道徳体系も塩気を失い、全く骨抜きとせられ、白く塗りたる墓、悪鬼の巣窟と化するのです。