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ヴィルヘルム・ヴント
ヴィルヘルム・ヴント
川合 貞一
線上閱讀川合 貞一《ヴィルヘルム・ヴント》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,919 字 · 12 頁
どういう折であったか、心理実験場の話がでて、入れてもらおうではないかということになり、ヴントに申出ると、ヴントは、心理実験場の助手を兼ねていたヴイルト私講師を通じて、客員として入れてやろうということで、しばらく心理実験場へも通った。
すると、ほど経て、ヴントから招待状が舞込んだ。読んでみると、キュルペ教授が出てくるので一夕会をするから出て来いとあった。いってみると、来客は教授を主賓として、ほかはヴントの旧い弟子達と息子を合せて十人ほどのいたって家族的なあつまりであった。食後よもやまの話が出で、ヴントは息子を紹介し、目下古代言語学を勉強しているといっていた。それが後に『ギリシャ倫理学』という大著を書いたマクス・ヴントである。それから、言語の話が出て、ヴントは、仙台の某氏から日本語について通信を受けているといっていたが、その某氏というは、二高教授だったということである。この筆を執るにあたって、その名前を思い出そうとしても思い出すことができぬ。一九一一年に公にした『心理学入門』(Einfiihrung in die psychologie)という小冊子の統覚の章で、統覚的思想結合とただの連合との差異を説明するにあたって、前者の例として清少納言の枕草紙の巻頭にある「秋は夕暮、夕日はなやかにさして云々」