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ヴィルヘルム・ヴント

ヴィルヘルム・ヴント

川合 貞一

線上閱讀川合 貞一《ヴィルヘルム・ヴント》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,919 字 · 12 頁

青空文庫

筆者は一九〇一年から一九〇三年にかけてライプチヒ大学にまなび、ヴントの講義を聴いた。丁度いまから半世紀前のことである。したがってその記憶も最早ぼやけてしまっている。しかしこの思出を書くについて彼の自伝(Erebtes und Erkanntes 1920)をひもといて見ると、彼の思想その他について、これまで漠然と考えていたことがかなりはっきりしてきたように思う。が、ヴントのように、己が思想の展開に絶えず心掛け、それを修正し、純化するを忘れなかった学者の思想を、正しく把握するということは容易なことでないのはいうまでもない。

ヴントは一八三二年南独バーデンのネッカラウ村の一牧師の家に生れた。一八五一年から一八五六年までチュービンゲン・ハイデルベルヒおよびベルリン大学で医学をまなんだ。そして一八五六年ハイデルベルヒ大学においてハッセ教授の下で『炎症を起し変性を起した器官における神経の変化』(Die Ver※(ダイエレシス付きA小文字)nderngen der Nerven in entz※(ダイエレシス付きU小文字)ndeten und degenerierten Erganen)という論文を提出して学位をとり、ハッセの臨床助手として働いたのであるが、当時クリニークにいる患者の中に、皮膚および筋肉麻痺を病ん