輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんにんのそうまだいさく

三人の相馬大作

直木 三十五

線上閱讀直木 三十五《三人の相馬大作(さんにんのそうまだいさく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 32,603 字 · 66 頁

青空文庫

「そうか、手柄話でも、聞きたいのであろうかな」

「左様で、御座んしょ」

水茶屋の前へ、酔った侍が四人脚を縺れさせて寄ってきた。

「よい、御機嫌で――」

と、女達は、寄り添うて、中へ案内をしてきた。士は、お歌の側を通りかかって

「お歌」

と、叫んで、その側の右源太を見ると

「やややや」

といった。そして後ろへ退りながら

「これは、これは、女狩右源太殿」

と、頭を下げた。右源太は、一寸、眉を険しくしたが

「いや、お揃いで――」

お歌が立って

「さ、あちらの、すいた所へ、御案内仕りましょう」

「いや、すいた所は、ここにある」

一人が、お歌の手をとって、そして

「片手に大作、片手にお歌、果報者だよ、源太さん。うわっ、こ奴」

と、叫んで、お歌を、抱きしめようとした。お歌が、逃げたので

「お羨ましいことで御座る、右源太殿」

右源太の左右へ、腰掛を響かせて、坐ると

「手前へ、あやかりとう御座るが――お流れさえ。――」

と、頭を下げて、両手を出した。

「ここは、水茶屋で、酒が無いゆえ、桜湯を」

「け、けちなことを申されずに、ここを、こう参ると、亀清と申す割烹店が御座る。ほ、両国へきて、亀清を知らん仁でもあるまい。