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ちゅうせいのぶんがくでんとう
中世の文学伝統
風巻 景次郎
線上閱讀風巻 景次郎《中世の文学伝統(ちゅうせいのぶんがくでんとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,977 字 · 230 頁
(『国語と国文学』昭和十四年一月)が未曾有の名論文である。以上の記述も非常に負うところが多いのである。ことに事実に関することで、坊間の和歌史などと異った点があっても、私はすべて石田氏の研究が正しいと思って、それに学んだ点が多いのである。
天のとをあくるけしきも静かにて雲井よりこそ春は立けれ 俊成
うちはへて世は春ならし吹風も枝をならさぬ青柳の糸 実氏
み冬つき春しきぬれば青柳のかづらき山に霞たなびく 実朝
面影に花のすがたをさきたてて幾重こえきぬ峯の白雲 俊成
月影の梢にのこる山のはに花もかすめる春のあけぼの 頼実
名もしるし峯の嵐も雪とふる山桜戸を明けぼのゝ空 定家
明日もこん風しづかなるみ吉野の山の桜は今日くれぬとも 行能
春風のやゝふくまゝに高砂の尾上に消ゆる花のしら雲 長方
春の夜の月も有明になりにけりうつろふ花にながめせし間に 雅経
山桜さきちる時の春をへてよはひは花の蔭にふりにき 信実
白雲にまがへし花は跡もなし弥生の月ぞ空にのこれる 公経
これらの歌を読んで分ることは、『千載』