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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
線上閱讀中井 正一《中井正一評論集(ちょうさきかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 頁
遠近法の空間
遠近法の空間
ガリレオ以後の科学の黎明、近代空間の出現は、このアリストテレスの身分空間の崩壊より始まるのである。人々は「人は人に対して狼である」という奔放な喜びをおたがいにぶっつけあって、もはや上と下、獅子と羊の身分はもはやなくなったんだと、確かめあうのである。かくして上と下の身分空間は潰え去るのである。それは大いなる哄笑である。租税にあえぐ土地から放たれた海の上で、暢びのびと何物をも疑うことができる自由を自分がもっていることに驚嘆し、自分の理性と判断が星をも軽侮するにたるだけの精緻さをもっていることに胸をふくらました自由通商の人々が達した一つの態度なのである。
それは王笏をもった帝王たちを哄笑しはじめる商人たちのつら魂がまず掴んだ感覚である。自己を発見した多くのコロンブスたちの描きはじめる地図である。
自己を発見した人間の空間とは何であるか。それはすなわち「遠近法の空間」の出現である。「今」「ここに」自分が立っていることを意識し自分が物を考えているんだということを意識しはじめたということは、容易ならざることであったのである。愚劣な「身分空間」の底敷となって、その愚劣の重さがいかに重かったかに、いかに彼らは驚嘆したかわからないのである。