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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
線上閱讀中井 正一《中井正一評論集(ちょうさきかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 頁
自分が立っているところからながめやるところの永遠の一点に向って、全世界が遠くなるほど小さくなり集中されているところの遠近のある視野の体系の世界があることを今や初めて発見したのである。
これは世界をまとめることのできる中心がおのおのの個人にその基底をもっていることを意識することなのである。これは人々にとっては信ぜられぬほどの魂の変革を要したのである。日本で司馬江漢が絵画に導入し、近世浮世絵で人々が試みるまで、日本人にとっては、かかる画法は一つのバテレンの奇妙さの一種でしかなかったのである。
この新たなる空間の出現は一美術批評家の言葉を借りれば「体系空間」の出現である。一人の人間の視点が確立して、その視点を軸として全世界の体系が構成されるのである。すなわち人間が全世界の観察者として、すなわち「主観」を確立したのである。
絵画はこの世界への体系にとって、最もふさわしい表現態度として、それを完成したのである。絵画が真のみずからの威力を発揮したのは、この観察者としての描写の空間の体系を構成する立場においてである。スペインの帝王の艦隊をうち破ったオランダの商人たちの海賊船隊の中から生えいでたレンブラントの絵画以後、絵画は人間と太陽の中に、その体系空間の確立を光の洪水をもって高らかにうたったのである。