輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
線上閱讀田中 貢太郎《中国の怪談(二)(かかこうしゅ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,926 字 · 225 頁
孔生はふしぎに思って訊いた。
「試験の参考になるような物はないのですね」
公子は笑って言った。
「私は世に出る考えがないのですから」
日が暮れてからまた酒になった。公子は孔生のあいてをしながら言った。
「今晩じゅうぶん懽を尽しましょう、明日はまたどんなさしさわりが起らないともかぎりませんからね」
そこで僮子を呼んで言った。
「お父さんが寝ているかいないかを見て、寝ているなら、そっと香奴を喚んでこい」
僮子は出て往ったが、やがて繍のある嚢に入れた琵琶を持ってきた。しばらくして一人の侍女が入ってきたが、紅く化粧をした綺麗な女であった。公子はその女に、
「湘妃を弾け」
と言いつけた。女は象牙の撥を糸の上にはしらした。その撥が激しく調子が揚って往くと悲壮な美しさが感じられた。その節まわしは孔生がこれまで聞いたことのないものであった。公子はまた女に言いつけて大きな觴に酒をつがした。
夜が更けてからはじめて罷めた。そして、次の日は早く起きて共に読書したが、公子ははなはだ物わかりがよくて、一目見て暗記することができた。二三箇月の後に文章を作らしてみると、構想が奇警で他人の真似のできないものがあった。