輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

三人の少年は、夕方から、遠藤邸のまわりを見はっていました。そして、電人Mが治郎少年をつれだして、自動車に乗りこむのを見ると、すぐに自分たちも、近くにとめておいたアケチ一号に、とびのって、追跡をはじめたのです。

「よくおぼえたぞ、あいつの車は3な……2458だ。」

森田君が言いました。

「六〇年の青のシボレーだよ。」

ハンドルをにぎっている小林少年が、それに答えるように、さけびました。

電人Mのシボレーは広い大通りに出て、どこまでも走っていきます。もう豊島区から練馬区にはいっています。練馬といえば、あの月世界旅行の見世物のある区です。電人Mは治郎君を、そこへ連れていくのではないでしょうか。

いや、そうではありません。電人Mの車は、とある屋敷町の門のある家の前にとまりました。門にならんで、ガレージの鉄のとびらがしまっています。

車からとびおりた運転手は、そのとびらを、いっぱいに開きました。そして、運転席にもどると車をガレージの中にいれ、そのまま、また、とびらをしめてしまったではありませんか。

車からは、だれもおりなかったのです。電人Mも、治郎少年も、運転手も、車に乗ったまま、ガレージの中にとじこもってしまったのです。