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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

しばらく、三人とも、黙りこんで考えていました。小林少年も、うまい工夫はないかと、一生けんめい、頭をしぼりましたが、なかなか名案が、浮かんできません。

そのとき、遠藤博士が、なにか、ふかく決心したようすで、こんなことを言いだしました。

「明智さん、わたしは、思いきって、やってみようかと思うのです。」

「え、なにをですか。」

「わたしの発明を、使ってみるのです。」

「ああ、あなたの発明は、世界を滅ぼすほどの偉大な力だときいていますが……。」

「そうです、原水爆のように人を殺さないで、しかも世界を思うままにできるのです。」

「その力を、二十面相を滅ぼすために、使うのですか。」

「そうです。その力の、ごくごくわずかを、使えばよいのです。むろん、二十面相やその部下を殺したり、傷つけたりするわけではありません。

しかも、その力によって、わたしの子どもの治郎をとりもどすのはもとより、あいつが、盗みためた美術品をすっかりとりもどし、そして、二十面相も部下も、みんな刑務所へ、ほうりこんでしまうことができるのです。」

遠藤博士は、さも自信ありげに、強く言いきるのでした。

「わたしには、想像もつきませんが、その力が、どういうものか、お話くださるわけにはいきませんか。