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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

それでは、小林君に、この大事な仕事を、頼むことにしましょう。」

「それはいつですか。」

「二十面相と部下が、この次にプラネタリウムに集まって、会議を開く日です。一週間に一度というのだから、このつぎの金曜日ですね。」

「で、その銀色の玉を、どこにおいてくるのですか。」

すると、遠藤博士の顔がスーッと近づいて、小林君の頬にくっつかんばかりになりました。そして、なにごとか、ささやいたのです。

「わかりました。きっと、うまくやって見せます。」

小林君が、胸を叩くようにして、答えました。

そのとき、明智探偵は、ふと気づいたように、博士にたずねました。

「遠藤さん、治郎君は大丈夫ですか。治郎君もあの地下室に閉じこめられているのですから、やっぱり、その力の作用を受けるのではありませんか。」

「受けます。しかし、死ぬわけでも傷つくわけでもありません。二十面相を滅ぼすためには、わたしの子どもが同じ力の作用を受けるぐらいは、しかたがないのです。わたしが、こういう決心をしたのも、自分の発明に自信があるからです。治郎はその作用を受けても、すこしも心配はありません。」

博士は強い決意をあらわして、きっぱりと言いきりました。