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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

三日月の笑い

二少年とぼうさんとは大きな口をあいて、あっけにとられて、それを見あげていましたが、黄金仮面はみるみる、遠ざかっていき、だんだん、そのすがたが小さくなり、ついには、一つの金色の星のようになって、そのままスーッと、夕やみの空に消えていってしまいました。

あくる日の新聞が、その怪事件を大きく書きたてたことは、いうまでもありません。

高橋、丸山の二少年は、学校でみんなにとりかこまれ、黄金仮面の話を、なんどとなく、せがまれるのでした。

三日月の笑い

それから一週間ほどのち、舞台は東京にうつって、またしても、おそろしい事件がおこりました。

ある夜、少年探偵団員の木下君と宮島君が、世田谷区のクイーンという小さな映画館の客席に、腰かけていました。

このふたりは小学校六年生で、まだ少年探偵団にはいったばかりでしたが、正式の団員ですから、むねには、とくいそうにB・Dバッジをつけていました。

なぜそんな小さな映画館にはいったかといいますと、そこには「むかしなつかしき、おもいでの映画週間」というかんばんが出ていて、こんやは十年も前に大ひょうばんだった「黄金仮面」の古い映画が上映されていたからです。