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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,590 字 · 308 頁

青空文庫

午後十時

「えっ、黄金仮面が……。」

小林君は、びっくりして、たちあがりました。

「うん、そうだよ。だから、おまわりさんが、みんなに、くるようにって。」

それは、じつに、おどろくべき知らせでした。いったい黄金仮面が、どうしたというのでしょう。

「よし、それじゃ、みんなで、いってみよう。」

小林団長は少年たちを集めて、路地の中へはいっていくのでした。

ああ、あき家の中には、なにが待っているのでしょう。なにか、おそろしいことが、おこるのではないでしょうか。それとも……。

午後十時

こちらは、片桐さんのおうちの美術室の中です。

主人の片桐さんと、ふたりの書生が、美術室のまん中にいすをおいて、それに腰かけ、部屋の中をじろじろと見まわしていました。いうまでもなく、恐怖王にねらわれている国宝の仏像をまもるためです。

片桐さんの子どもの一郎君とミヨ子ちゃんは、おかあさんといっしょに茶の間で、まだおきていました。背広をきた警官が、そのそばについています。ふたりの子どもが、恐怖王にさらわれるようなことがあっては、たいへんだからです。

この背広の警官は、ふたりの制服の警官が、黄金仮面の一団を追って門の外へ出ていったことは、気づかないでいました。