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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(一)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 220,431 字 · 428 頁
ほどとってしまうと、ふたたび主従は道灌山裏の恒藤権右衛門宅に向かって、駕籠を走らせました。むろん、それは今にして新しく疑問のわいた権右衛門の横死と、その妻女の陳述のうちに潜んでいる不審な点をあばこうためで、それにはまず第一に、さきほどろくに調べもしなかったあの横死死体を、いま一度入念に点検する必要がありましたものでしたから、案内も請わずに玄関へかかると、右門はずかずかと奥へ通っていきました。
仏間ではすでに死体を棺に納め、いましちょうど僧侶の読経が始まろうとしていましたので、右門はまずそこに居合わす会葬者の、あまりにも少なすぎるのに目を光らせました。へや数にしたら十間以上もあろうというお屋敷住まいをしながら、家具調度なぞも分限者らしい贅をつくしているのに、居合わした会葬者は、先刻の恒藤夫人と、ことし六歳になるとかいった子どもをのぞいてはたった六人きりで、しかもその六人が士籍にある者はひとりもなく、ことごとく町人ばかりでしたから、まず右門の鋭い尋問がそれに向かって飛んでいきました。
「みりゃあみなさんいずれも町家の者らしいが、これが恒藤家のご親戚衆でござるか」