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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁
ふたつの品に何かのぶきみな怨念でもが残っていると思うより思いようがない……。
いやなことには、まだ霧がなかなか晴れないばかりか、注進にいったものたちの帰りもおそいのです。
待ち遠しい四半刻でした。
ぶきみな思いをしながら待ちあぐんでいたところへ、前後して三騎がはせ帰ってくると、城内屯所へいったのが馬上から呼び呼び伝えました。
「城外へ漏れてはならぬゆえ、そのことくれぐれも心して、たち騒がずに見張りせいとのお達しじゃ。お組頭はあとからいますぐ参られるぞ」
「足軽たちは?」
「いっしょに来るはずじゃ、それから……」
「だれかほかにご城内からお検分にお越しか」
「いいや。どういうおつもりか、お組頭、ちとふにおちぬことをされたわい。密々の早馬、すぐに八丁堀へ飛ばしてのう、だれか知らぬが火急に呼び招いた様子でござるぞ」
「ほほう。なるほど、さすがはお組頭じゃ。八丁堀なら、おおかた――」
三宅の平七、なかなかに目がきくのです。いわずとしれた、むっつり右門であろう、というように、にったり笑ったところへ、足軽六、七人を従えて色めきたちつつはせつけたのは、お組頭畑野蔵人でした。