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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
線上閱讀野村 あらえびす《名曲決定盤(めいきょくけっていばん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,837 字 · 680 頁
『華麗なる円舞曲(作品一八)』は女学校の運動会向きの曲ではあるが、パデレフスキーの芝居気の一面を知るには恰好だ。『夜想曲=変ホ長調(作品九の二)』もコルトーとは違った主情的な面白さを持つ。
『雨垂れのエチュード』は劇的ではあるがコルトーのほど面白くない。『トリスタンとイソルデ前奏曲』は最も新しいもので、パデレフスキー流の豪華な演奏だ。『練習曲=ハ短調(革命)』と『変ト長調(黒鍵)』は近頃のパデレフスキーの心境を知るためには一番面白い。ただし、演奏としては私は賛成しない。
愛好会の『月光曲』三枚は、老ピアニスト最後の大飛躍だ。情報を信じ得べくば、これがパデレフスキーの形見になるかも知れない。テクニックにも感情にも、さして破綻はなく、堂々たる演奏ではあるが、パデレフスキーの特殊な趣味はかなり横溢している。お稽古の足しにはならないが、巨匠の最後の作品としての貫禄は充分だ。老齢による一種の弛緩は已むを得ないとしても、この人に特有の盛り上げ方は、さすがに老巧練達な良さと、純情的な美しさが閃く。尊敬すべきであると思う。
パデレフスキーは一八六〇年ポーランドのクリコフカに生れた。