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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
線上閱讀野村 あらえびす《名曲決定盤(めいきょくけっていばん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,837 字 · 680 頁
と『マズルカ二曲(作品六三の三、及び六七の四)』(DB一一〇六)で、これはさしたる出来でないと言っても、マズルカはやはり美しい。『ノクターン』も独自の夢の国を描くには充分な美しさだ。
最後に出たのは、ドイツで入った十吋で、これは昨年あたり日本ビクターからも出されているショパンの『プレリュード(作品二八の六、及び二八の三)』、裏はメンデルスゾーンの『プレリュード=ホ短調』(一四五九)であったが、これは強弩の余勢だ。すっかり弾力を失って、美しさのほの残るうちにも、いたましさを感じさせる。
以上、私のパハマン・レコードに関する話は大体尽きた。
電気以前のレコードはもはやプレスの問題に上せたくないが、ビクター会社はせめて、残る電気の六枚をプレスして同好の士に頒つべきであると思う。「パハマンも駄目だ」と言う人もないではないが、それは甚だ残酷な言い草だ。八十四歳の老人から、若さと弾力とを求めてはいけない。端正なテクニックを望む人は、教壇のピアニストに聴くことだ。日本にもうまい人が沢山ある。パハマンの良さは、埃臭い熱や、先生風の技巧ではない。あくまでも壊れたリズム、失った光沢の中から、巨匠本来の面目を見てやらなければ嘘だ。