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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,314 字 · 398 頁

青空文庫

自身番に詰めていたもの、今の火事騒ぎで通りかかったもの、こちらへ飛んで来るから七兵衛は、紙屑買いを突き放して人混みの中へ姿を隠してしまいます。

お松がはたして京都へ売られたものならば、七兵衛の足は直ぐに京都へ飛ぶであろう、七兵衛がその気で歩き出した時は、朝江戸を出て、その夜は京都の土を踏むことであろう。

それとは関係なく、机竜之助が落ち行く先もまた京都であるとすれば、宇津木兵馬の追って行くところもまた京都でなければならぬ。

ことに芹沢、近藤、土方ら、新徴組が数を尽して向うところも京都警護の役目である。

十四

青梅街道をトボトボと歩いて行くのは与八です。

背には郁太郎をおぶって、手には風呂敷包を紐で絡げて提げ、足は草鞋を穿いて、歩きながら時々涙をこぼしています。

与八の身になっても意外のことばかりで、お松をつれてこの街道を帰るつもりであったのが、一夜のうちにこんなことに変ってしまったのです。

「おお、与八じゃねえか」

「ああ太郎作さん」

畑の中で仕事をしている知合いの百姓。

「江戸から帰ったのかい」

「うん」

「儲かったかい」

「儲からねえ」