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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,314 字 · 398 頁

青空文庫

「つき合え、一緒に来い」

「どこへ」

「恍けるなよ、我々が行くところへ来い」

「いや、拙者は、そうしてはおられぬ」

「わからずやを言うなよ、隊長の近藤君や、芹沢君はじめ、みんなこの島の定連なのじゃ、貴様、若いくせに、ここまで来て素通りという法があるか」

「拙者は左様な粋人とは違う」

「いや、そうでない、貴公のようなのが、女には騒がれる。都へ来て島原の太夫を知らんというは話にならんテ、なあ溝部」

「それに違いない」

「それ見ろ、一度この中へ入って済度を受けてみんことにゃ、世の中の人情というものの極意がわからん」

壬生と島原とは呼び交わすばかりの間である。兵馬としても、ここに島原のあることを知らないはずはないが、井村はしきりに兵馬の袖を引張って放しません。

その言うがままに行ってみたらどうだろう、そうして彼等の為すがままに任せておいて、それから、何かを機会に調べてみたら、それも妙ではあるまいか。

兵馬は、ふと、こんなことを思い出して、強いて袖を振り放そうとしないうちに、もう遊廓の一町ほど手前まで来てしまいました。

「よし、行くところまで行ってみよう」

ついに大門の前まで来た。