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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 頁

青空文庫

七

女はあまり人中へ出て踊らない方がようござんすな。もっとも、踊りも優美な品のいい踊りならずいぶん結構でござんすけれど、えいじゃないかの踊りばかりは感心しません。西洋の国では、エライ身分の人たちまでが夜会ということをして、男と女と夜っぴて踊るんだそうですが、日本の土地にもその真似が流行ったんでございましょう、世が末になるとロクなことは流行りません」

「誰か裏にいて、煽てる奴があるんだよ」

七兵衛と山崎とが、こんな話をしているところへ、人混みの真中に揉まれて、馬に乗った天狗の面が現われて来ました。

「あれだ、ああいう木偶の坊を祭り上げて、いい気になって騒いでいる」

二人は馬上の人身御供を苦々しげに、また笑止千万な面をしてながめています。

七

「左様でございますね、何ともおっしゃっておいでにはなりませんが、多分、本所の相生町の方へおいでになったものと心得ておりまする。実は私もこの間、こちらへ御厄介になりました居候でございまして、まだ、先生の御気象もよく呑込んでいるわけではございませんが、うちの先生は、なかなかちょくなお方でございまして、あれでまた、なかなか物に憐れみがございます。