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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《奇面城の秘密/夜光人間(きめんじょうのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 150,254 字 · 300 頁
墓地の恐怖
墓地の恐怖
それから二日ほどたった夜ふけのこと、港区の白金町にある妙慶寺というお寺の墓地に、またしても、あの銀色の化けものがあらわれたのです。
やっぱり、夜の十一時ごろのことでした。おしょうさまが、手洗いに起きて、窓から墓場のほうを見ますと、たちならぶお墓の間に、白いものが動いているような気がしましたので、泥坊でもはいったのではないかと、寺男のじいやを起こして、墓場を見まわるようにいいつけました。
じいやは懐中電灯を持って、墓場へはいっていきました。
大きいのや、小さいのや、いろいろの形の墓石が、ズウッとならんでいて、その間を、ほそい道が、ぐるぐるまわりながらつづいています。
じいやはそこを、あちこちと歩きまわってみたのです。そして、墓場のまん中までたどりついたときです。闇の中から何者かが、パッととびかかってきて、手に持っている懐中電灯をうばいとってしまいました。
懐中電灯が消えると、あたりは、手さぐりで歩かなければならないほどの暗さでした。
あいてが何者だか、まったくわかりません。
じいやは、いまにも、だれかが組みついてくるのではないかと、みがまえをしましたが、すると、そのとき、じつにふしぎなことがおこったのです。