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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
線上閱讀徳富 蘇峰《将来の日本(しょうらいのにほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 122,399 字 · 240 頁
まさに知る官家に輸しえて足るを。望まずして口に入れまた身に上る。かつ城に向かって黄犢を売るを免る。田家衣食厚薄なし。県門を見ず身はすなわち楽」と。その情かくのごとし。あにまた憐れむべきにあらずや。かつ商業のごときも決して純然たる商業行なわるるあたわざるなり。かのミル氏は曰く、
およそかくのごとき社会においてはただ二種の商人あり。曰く穀物の用達、曰く貨幣の用達これなり。穀物の用達なるものはただちに生産者より穀物を購買せず、政府の代官よりこれを購買す。けだし代官なるものはその租税をば作物によりて取り立て、しかしてこれを首府、すなわち帝王、文武の官吏、兵士およびこれらの人々の需用を給する工人の集まるところの首府に運送するの務めをば好んで他人に依頼するものなり。貨幣用達なるものは不幸なる農夫が天災によりもしくは苛税により、切迫に瀕するときにその生活を有ち、その耕作を継続させんがために金を貸し付け、次の収穫において高利をもってこれを払わしめ、あるいは大仕掛において政府にもしくは政府の歳入の一部を有するところの人々に貸し付け、政府の収税官によりてこれを保証し、もしくはある土地をばその抵当に取り、もってみずからその土地より産するところの税額をもってこれを払わしむ。