輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《怪人二十面相/少年探偵団(かいじんにじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,130 字 · 422 頁

青空文庫

「小林君、いろいろ苦労をしたそうだね。新聞ですっかり知っているよ。でも、ぶじでよかった。」

ああ、三月ぶりで聞く先生の声です。小林君は上気した顔で名探偵をじっと見ながら、いっそう、そのそばへよりそいました。そして、どちらからともなく手がのびて、師弟のかたい握手がかわされたのでした。

そのとき、外務省の辻野氏が、明智のほうへ歩みよって、肩書きつきの名刺をさしだしながら、声をかけました。

「明智さんですか、かけちがってお目にかかっていませんが、わたしはこういうものです。じつは、この列車でお帰りのことを、ある筋から耳にしたものですから、きゅうに内密でお話したいことがあって、出むいてきたのです。」

明智は名刺を受けとると、なぜか考えごとでもするように、しばらくそれをながめていましたが、やがて、ふと気をかえたように、快活に答えました。

「ああ、辻野さん、そうですか。お名まえはよくぞんじています。じつは、ぼくも一度帰宅して、着がえをしてから、すぐに、外務省のほうへまいるつもりだったのですが、わざわざ、お出むかえを受けて恐縮でした。」

「おつかれのところをなんですが、もしおさしつかえなければ、ここの鉄道ホテルで、お茶を飲みながらお話したいのですが、けっしておてまはとらせません。