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かいいくらやみまつり
怪異暗闇祭
江見 水蔭
線上閱讀江見 水蔭《怪異暗闇祭(かいいくらやみまつり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,923 字 · 26 頁
奇蹟的に夜目の利く小机源八郎。練習の功で夜目の利く五郎助七三郎。この三人は社後の林を出て、思い思いに三方に散った。
八
いよいよ暗闇祭の時は来た。神宮猿渡何某が神殿において神勇の大祝詞を捧げ終ると同時に、燈火を打消し、八基の神輿は粛々として練り出されるのであった。
七基は二の鳥居前より甲州街道の大路を西に渡り、一基は随身門の前より左に別れ、本町宿の方から共に番場宿の角札辻の御旅所にと向うのであった。
三人は三人互いに姿を晦まして、どちらに向ったか知れぬのであった。
* * *
くさくさの式も首尾好く終って鼕々と打鳴らす太鼓の音を合図に、暗黒世界は忽ち光明世界に急変するのであった。家々の高張、軒提燈は云うも更なり、四ヶ所の大篝火は天をも焦がすばかりにて、森の鳥類を一時に驚かすのであった。
「又遣られたっ」
「今年は耳を切られた者が三人」
「鼻をそがれたのも五六人あるそうな」
「女は相変らずお臀だそうな」
群集の中で、あちらこちらに怪事件を語り伝えるのであった。
* * *
社後の裏山大欅の下に、真先に帰って来たのは怪山伏泰雲であった。